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【インド】ケミカルリサイクル現地パシュパティ、躍進。SABICやBorougeと提携。サーキュラー

 石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)とインド廃プラスチックリサイクル・スタートアップのパシュパティ・グループは3月25日、インド市場でのリサイクル機会の開拓に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。

 パシュパティ・グループは2017年創業。同社は、2016年にインドで導入されたプラスチック拡大生産者責任(EPR)法の下で、廃棄物管理サービスを運営しており、独自のマテリアルリサイクル及びケミカルリサイクル技術を持つ。同社はモバイルアプリ「Waste Circularity」を活用し、都市部、農村部、山間部、沿岸部等から廃プラスチックの独自回収網も構築している。現状では、1日に1,200万本のPETボトルと、200万本のポリオレフィンボトルを回収している。

 SABICとパシュパティ・グループは今回の覚書により、パシュパティ・グループが生産する再生ポリオレフィンとバージンポリオレフィンの加工方法や、生産する誘導品を用いた最終製品の付加価値の付け方等で協業する。パシュパティ・グループは、プラスチックのマテリアルリサイクル及びケミカルリサイクルに関する専門的知見を提供し、SABICはリサイクル製品のマーケティングと販売に関する知見を持ち寄る。

 SABICは、今回の協業を通じ、サーキュラーエコノミー型素材ブランド「TRUCIRCLE」を生産するため、パシュパティ・グループからバージン原料と同等の再生原料を調達できるようになる。SABICは2022年11月に、マレーシアのプラスチックリサイクルHHIとも提携しており、HHIが海洋プラスチックからリサイクルしたポリマーを製造を活用し、再生誘導品を生産。すでに、マイクロソフトのマウスやSurface Thunderbolt Dock等の新製品の製造に使用されている。

 パシュパティ・グループは2023年11月、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ANDOC)及びオーストリアBorealisの合弁会社Borougeとも提携も発表。再生樹脂の活用に向けた開発で協働することも表明している。さらにインド国内では、再生素材購入プラットフォーム提供Rcykalとも提携し、インド国内市場での再生樹脂の販路も強化している。

【参照ページ】SABIC SIGNS MEMORANDUM OF UNDERSTANDING WITH PASHUPATI GROUP TO TARGET RECYCLING OPPORTUNITIES IN INDIA 【画像】SABIC

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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