米マクドナルドは、同社初の「CSR・サステナビリティ・フレームワーク」を発表し、測定可能でポジティプなインパクトを社会に生み出しながら事業運営を行う構想を打ち出した。フレームワークの作成にあたり、同社は、サプライヤー、フランチャイジー、消費者、専門家、NGO、社会的責任投資団体との共同制作というアプローチをとり、社外からの意見を十分に取り入れた内容となっている。フレームワークは、同時に発表された「2012-2013 サステナビリティレポート」と併せて発表された。
まず「2012-2013 サステナビリティレポート」では、昨年の活動を振り返り、
- 栄養教育を事業活動に取り入れるべく健康団体Healthier Generationと提携
- 世界中95%以上店舗で果物、野菜及び低脂肪乳がつく子供向けハッピーセットを提供
- 白身魚はすべてサステナブル認証を受けた漁業者から調達
- 2010年以降省エネ型厨房を30万店舗以上に設置
- 世界中の店舗で90%の調理油、77%の紙製トレイのリサイクルを達成
と報告。そして、「CSR・サステナビリティ・フレームワーク」の中で、2020年までの計画として、以下を発表した。
- 持続可能な牛肉生産を支援し、2016年にはサステナブル認証を受けた牛肉の買い付けを開始
- コーヒー、パーム油、魚はすべてサステナブル認証を受けたものを調達
- 包装紙はすべて認証を受けたまたはリサイクルされた素材のものを調達
- 主要9カ国の店舗で果物、野菜、低脂肪乳、全粒穀物の利用率を2倍に拡大
- 主要9カ国の店舗で店舗用品のリサイクル率を50%に向上
- 主要7カ国の直営店舗でエネルギー効率を20%向上
従来、マクドナルドはサステナビリティの分野で後塵を拝すると否定的な声が集まっていたが、今回はそれを払拭すべく大きく舵を切った。世界中の店舗に影響を与えるフレームワークのため、その影響度は非常に大きく、日本市場も大きなターゲットのひとつ。メニュー、店舗機材、店舗用品などにも変化をもたらす内容となっており、今後のマクドナルドの展開には目が離せなくなりそうだ。
【企業サイト】McDonald's Corporation
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