半導体製造世界大手台湾TSMC(台湾積体電路製造)は7月8日、7月末までに再生可能エネルギー1.2GW分の電力購入契約(PPA)を締結すると発表した。再生可能エネルギーを活用することで二酸化炭素排出量を削減する要請が高まっていた。これにより年間で218.9万tの二酸化炭素排出量が削減できるという。
同社は、2015年から2017年まで台湾経済部の「グリーン電力調達プログラム」に自主的に参加し、合計で400GWhを購入。台湾最大の再生可能エネルギー電力購入企業となった。また2019年からは、海外事業所での再生可能エネルギー電力活用を先行して始めており、同年に910GWhの電力を購入している。
今回の施策は、台湾での電力自由化により、洋上風力発電等での電源が増えてきたことで、台湾での再生可能エネルギー電力の購入規模を大幅に増やした形。今回発表の1.2GWでのPPAのうち、910MW分はオーステッドが2025年から2026年にかけて完成を目指している洋上風力発電「彰化2b号」と「彰化4号」からの20年間の長期契約。910MWのPPAは世界最大。
TSMCは、2030年までに工場の消費電力の25%、工場以外の施設の消費電力の100%を再生可能エネルギーに切り替える目標を掲げている。
【参照ページ】TSMC Expands Renewable Energy Usage to Cut Carbon Emissions by More Than 2 Million tons
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