
2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするアセットオーナーのイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」は2月6日、資産運用業界に対し、気候スチュワードシップを実践するよう求める共同声明を発表した。
同声明では、運用会社が実践すべき気候スチュワードシップとして4つの実施原則を提示した。
- 気候変動というシステミックリスクへの対処への集中:結果を軸とした企業エンゲージメントに加え、バリューチェーンエンゲージメントと政策エンゲージメントを展開
- 一貫性があり、野心的で、能力ベースの議決権行使方針を策定:行使結果の適宜開示までをセットで行う
- ロビー活動を、運用会社自身が公表した気候変動関連コミットメントと整合
- 気候変動エンゲージメントをより体系的で透明性のあるものに強化:直面している課題や機会を公表も含めて
NZAOAは今回、上記4つを個々の運用会社が実施するよう要請。また実践することで、アセットオーナーと運用会社の双方が長期的な財務パフォーマンスを保護することにつながるだけでなく、アセットオーナーからのマンデート獲得能力を高める効果も期待できるとした。
【参照ページ】To serve net-zero clients, asset managers need a systematic approach to climate
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら