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【アメリカ】ジェットブルー、出張でのCO2排出量削減支援プログラム開始。SAF証書やクレジット

 米格安航空会社ジェットブルーは1月5日、従業員の出張に伴う二酸化炭素排出量削減支援プログラム「ジェットブルー・サステナブル・トラベル・パートナーズ」を開始すると発表した。米製薬大手バイオジェン、監査法人世界大手デロイト、CRMツール世界大手米セールスフォース・ドットコム、米コンサルティングICFが同プログラムの利用を表明している。

 同社は2020年、米国航空会社で初めて、自主的カーボンオフセットによる国内線全便でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を宣言。すでに600万t以上をオフセット済み。2030年までに、持続可能な航空燃料(SAF)使用割合を10%まで引き上げる目標も掲げている。

 同社で使用するSAFは、非可食部の農業廃棄物を原料としており、石油由来のジェット燃料と比べ、二酸化炭素排出量を最大80%削減可能。既存エンジンやインフラに導入でき、既存の化石燃料(JET A-1)との混合率最大50%までは、ASTM規格の認定を受けることができる。

【参考】【アメリカ】ジェットブルー航空、SGプレストンからSAFを6.7億ガロン調達。米国北東部最大(2021年10月11日)
【参考】【アメリカ】ジェットブルー、同国初の国内線全便のCO2オフセット完了。コロナ禍でも完遂(2020年8月14日)
【参考】 【アメリカ】ジェットブルー、2020年7月から国内線全線カーボンニュートラル実現。持続可能なジェット燃料利用も(2020年1月11日)

 今回発表のプログラムでは、同社独自の持続可能な航空燃料(SAF)証書提供することの他、ジェットブルー運航の国内線全線でのカーボンオフセットを無料で提供する。また、排出量報告書ツールの提供や、持続可能な出張のプランニングと目標設定のためのコンサルティングも行う。正確な二酸化炭素排出量報告のための出張データ提供と分析では、出張者の実際のフライトにおける平均的な実燃費を基に排出量を算定。同プログラム参画のパートナー企業は、推計を行うことなく、より正確な情報を報告できる。

 またジェットブルーは、セールスフォースのNet Zero Cloudで同データを取り込めるよう協働も進めている。SAF証書を購入したパートナー企業には、SAF関連の二酸化炭素排出量削減量データも提供予定。

 より持続可能な出張のプランニングと目標設定のためのコンサルティングでは、同社サステナビリティ担当と法人営業担当が、パートナー企業の出張での二酸化炭素排出量削減戦略の策定を支援するガイダンスを作成。個別の相談にも応じる。

【参考】【アメリカ】ジェットブルー、SAF利用拡大。電動航空機等でのカーボンクレジット化計画も発表(2021年7月14日)

 ジェットブルー利用顧客は、SAF証書を購入することで、出張での二酸化炭素排出量削減が可能。同プログラムを通じ、同社はSAFを32万ガロン調達し、パートナー企業の二酸化炭素排出量2,730tの削減を可能にする。

 無料提供のカーボンオフセットは、Carbonfund.org、EcoAct、サウス・ポールの3団体が監査、検証、償却を行ったものを購入した。オフセットプログラムでは、森林マネジメント、埋立地ガス回収、太陽光発電、風力発電が主な内容。

【参照ページ】JetBlue Introduces ‘Sustainable Travel Partners’ Program Empowering Corporate Customers to Enhance the Sustainability of their Business Travel

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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