Sustainable Japan QUICK ESG研究所

淡水 2016/10/10 辞書

 淡水とは、地球上の水のうち、海水に対して人間が使用できる水のことを指します。「水の惑星」とも言われる地球の大半は海水で占められ、淡水は約2.5%。さらにその約70%が氷河などの氷で存在するため、実際に人間が使える淡水は地球全体の水のうちたったの約0.75%です。また、そのほとんどが地下水だと言われています。

 世界では年間180万人の子供が安全な水にアクセスできず命を落とし、約9億人が安全な水へのアクセスがないと言われています。「水へのアクセス」とは、世界貿易機関(WTO)の定義によると、1km以内に一人1日20リットルの水を確保できる場所がある、ということ。インフラが未発達の多くの地域では、子供や女性が毎日何時間もかけて家族のために水汲みをしています。そのため、安全な水を確保できることで、子供たちの就学率や女性の社会進出も改善されるのです。

 国連総会は、淡水資源を合理的に開発する重要性について人々の意識を高めるため、2003年を「国連国際淡水年(United Nations International Year of Freshwater)」に指定しました。また、3月22日は「世界水の日(World Water Day)」と定められています。

 2015年9月に国連で採択された「国連持続可能な開発目標(SDGs)」では、「すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」という目標が掲げられています。その中で、淡水の持続可能な採取と供給を確保する必要性や海水淡水化技術などによる支援も訴えています。最近では、日本の企業が保有する海水淡水化技術が、アフリカなどでのプラント建設に貢献したりしています。一方で、希少化する淡水を求める社会紛争も増加してきており、企業は新たに様々な事業リスクを抱えるようになってきています。NGO等は、水事業を営む企業に対して、水へのフリーアクセスを求める主張なども展開するようになってきており、水や飲料を製品として販売する事業者には、ステークホルダーとの真摯な向き合い方や事業や企業への理解の必要性が、非常に早い速度で高まってきています。

参考文献

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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