Sustainable Brand Indexとは、北欧とオランダで実施されている消費者視点でのサステナビリティ・ブランド調査のことです。毎年約900のブランドを対象とし、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、オランダで3万人の消費者にオンライン調査を実施。さらに、一部の人に対しては詳細のインタビューも行われます。調査結果は、4ヶ国ごとに企業ランキングとして発表されます。
背景
Sustainable Brand Indexは2011年にスウェーデンで創設されました。目的は、持続可能なブランディングの価値を強調し、それに対する意識を高めること。2013年からは、ノルウェー、デンマーク、フィンランドでも調査が開始され、2017年にはオランダでも実施されるようになりました。
データ集積と調査方法
同調査の手法は、4つのステップに分かれています。ステップ1では、売上、市場シェア、認知度をもとに対象ブランドを選定し、消費者へのオンライン調査でブランドの評価を行います。評価項目は、国連グローバル・コンパクト(UNGC)10原則のうち、環境と社会に対する項目をもとに設計されています。最近では、国連持続可能な開発目標(SDGs)や消費者が関心のあるサステナビリティテーマも補助的に利用されています。
ステップ2で、消費者行動とブランドをブランドとさせる要素について詳細なインタビューを行います。ステップ3で、ウェブ調査結果をもとにブランド構成要因となっている項目を分析。最後のステップ4で、データに基づく企業評価のスコアリングをしていきます。
オンライン調査では合計約3万人の回答が寄せられます。各ブランドの評価には少なくとも1,000人の回答を集めることを基準としています。オンライン調査の対象は、16歳以上の一般消費者。人口構成比を考慮して各国を代表するサンプルを決定します。
ランキング
ランキング上位企業に対しては、各国で授賞式が開催されます。2017年のランキング首位は、スウェーデンがAPOTEKET、ノルウェーがTINE、デンマークがURTEKRAM、フィンランドがVALIO、オランダがGreenChoiceでした。
参考サイト