世界水の日(World Water Day)は、毎年3月22日です。1992年6月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された地球サミットで「アジェンダ21」が採択され、そこで「世界水の日」の制定が勧告されました。そして同年12月の国連総会で、世界水の日が定められました。水の大切さや、きれいで安全な水を使用できるようにすることの重要性を世界中で考えることを目的としています。
世界では18億人の人々が汚染された水を使い、コレラや赤痢、腸チフス、ポリオにかかるリスクにさらされています。また、毎年約85万人が安全でない水や劣悪な衛生状態のため亡くなっています。2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)では、極度の貧困を根絶するためには水が重要な課題だとして、2030年までに全ての人々が安全な水を得られるよう確保することを目標にしています。
これまで取り上げられたテーマには、「女性と水(1995年)」や「水と災害(2004年)」、「水と安全保障(2012年)」などがあります。2017年の世界水の日のテーマは「Why Wastewater?」でした。現在、家庭や都市、産業、農業の廃水の80%以上が自然に流され、環境汚染や貴重な栄養物・再生可能な原料を失う原因となっています。世界水の日に向けては発行された概況報告書では、廃水を資源として活用する必要性及びその可能性をメッセージとして伝えています。
また、国連水関連機関調整委員会(UN-Water)は世界水の日に、その年のテーマに合わせて世界の水の現状の伝える報告書「World Water Development Report」を発行。同報告書は、2003年から2012年までは3年毎に作成されていましたが、2014年からは毎年発行されています。
参考
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