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【オランダ】ABNアムロ、持続可能な住宅・不動産市場向けのグリーンボンドを発行 2015/07/03 ESG

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 オランダ国営銀行のABMアムロ銀行は6月2日、持続可能な住宅・不動産市場の推進に向け、オランダの商業銀行として初となるユーロ建てグリーンボンドを発行した。同グリーンボンドは高エネルギー効率住宅のモーゲージローンや既存住宅の太陽光発電ローン、環境配慮型商業施設などへの投資に充てられる予定で、発行額は5億ユーロ、償還期間は5年だ。

 また、今回のグリーンボンドは気候変動債権に関する国際イニシアチブのClimate Bonds Initiativeが認定するClimate Bonds Standard認証を受けたヨーロッパ初のグリーンボンドでもある。Climate Bonds Standardはグリーンボンドに対するフェアトレード認証に相当する制度で、グリーンボンドの信頼性を第三者保証するものだ。なお、5億ユーロというABMアムロのグリーンボンド発行額は、Climate Bonds Standard認証済グリーンボンドの中でも過去最高規模となる。

 ABNアムロは、今回のグリーンボンドのポートフォリオにより自動車1万台分の年間CO2排出量に相当する合計約5万トンの排出を回避できるとしている。また、オランダの都市部は国全体のCO2排出量の25%以上を占めており、今回のグリーンボンドを活用してより持続可能な住宅・不動産の建設が進むことで、国全体のエネルギー効率上昇とCO2排出量削減に大きなインパクトをもたらすことが期待されている。

 ABN AMRO Sustainable BankingのRichard Kooloos氏はグリーンボンドの意義について「ABNアムロはNational Energy Agreementに合意した機関の一つであり、同行のバランスシートの大部分はモーゲージ、不動産ローンで構成されている。そのため、我々はオランダの都市部をエネルギー・ニュートラルにするという目標に対して大きな貢献をすることができる。我々は、持続可能な資産への融資およびこのグリーンボンドを資本市場とのギャップ解消に活用することで、それを実現するつもりだ。我々はEnergy Agreementで掲げられている2020年目標が銀行の融資だけで達成できるとは思っていない。資本市場からの調達が重要なのだ」と語る。

 ABMアムロがグリーンボンドを発行する数日前にはオーストラリア・ニュージーランド銀行がClimate Bonds Standard認証済グリーンボンドを発行するなど、現在世界中でグリーンボンド発行が進んでいる。気候変動対策に関する議論が国際的に盛り上がりを見せる中、グリーンボンドに対する投資家の需要も高まっており、Climate Bonds Initiativeの調査によると2014年の世界のグリーンボンド市場は前年から3倍の規模まで拡大し、36.8億米ドルに到達している。

【参照リリース】ABN AMRO ‘green bond’ opens up sustainable housing and property market to investors
【参照リリース】First euro zone Certified Climate Bond issued by ABN AMRO
【企業サイト】ABN AMRO
【団体サイト】Climate Bonds Initiative

株式会社QUICK ESG研究所

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