Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【オーストラリア】責任投資の市場規模、前年度を24%上回る過去最高の6300億米ドルに 2015/08/28 ESG

shutterstock_124792075

 オーストラリアで責任投資を推進するResponsible Investment Association Australia(以下、RIAA)は8月11日、同国の責任投資を取り巻く状況についてまとめた最新の報告書、”The 2015 Responsible Investment Benchmark Report“を公表した。

 同報告書によると、オーストラリアにおける責任投資の市場規模はスピードを緩めることなく拡大を続けており、過去最高となる6300億米ドルに達したという。特に個人投資家による責任投資の伸びが顕著となっており、前年度を24%上回り、わずか2年で倍となる320億米ドル以上まで拡大したとのことだ。また、機関投資家サイドも動きは活発で、退職年金基金などオーストラリア最大の機関投資家らが責任投資を推進しており、ESG統合による資産運用額は5980億米ドルに達しているという。

 RIAAの最高経営責任者を務めるSimon O’Connor氏は「かつてないほど多くの消費者が、自身の価値観に妥協することなく、賢明かつ利益の出る投資ができるという事実に気づき始めており、それが個人投資家による責任投資市場の拡大をもたらしている」と語る。

 また、同氏は「機関投資家にとっては、ESGや企業倫理のファクターが投資収益をもたらすドライバーとしてかつてないほどに重要性を高めており、実際に最近のオーストラリア証券取引所の上場企業の多くが、ESG管理の不十分さにより企業価値を失っている」と語り、個人・機関投資家の双方において責任投資が更に浸透している点を指摘している。

 RIAAは同報告書の中で、責任投資は社会にとって良いというだけではなく投資リターンにおいても高いパフォーマンスをもたらしていると結論付けている。実際に責任投資ファンドのAustralian Equities FundおよびResponsible Balanced Fundは1、3、5、10年と短・中・長期の全てにおいて関連ベンチマークのパフォーマンスを上回っているとのことだ。

 なお、RIAAは3日後の14日にはニュージーランドの責任投資市場に関する報告書も公表しており、同報告書によると、ニュージーランドにおいても責任投資の市場規模は2014年から10%拡大し、635億米ドルに達したという。

【レポートダウンロード】The 2015 Responsible Investment Benchmark Report
【参照リリース】RI on the Rise Again to 50% of Investment Industry
【参考サイト】Responsible Investment Association Australia

株式会社QUICK ESG研究所

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る