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【国際】SSE、世界の証券取引所向けにESG情報開示に関するガイダンス見本を公表 2015/09/25 ESG

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 世界の証券取引所のうち、上場企業に対してESGの情報開示に関する明文化された手引きを提供している取引所は3分の1にも満たない。このような状況を改善するべく、国連持続可能な証券取引所イニシアチブ(Sustainable Stock Exchanges Initiative、以下SSE)は9月8日、ロンドン証券取引所グループをはじめとする様々なアドバイザリーグループと共に証券取引所向けの新たな手引き、”the Model Guidance on Reporting ESG Information to Investors: A Voluntary Tool For Stock Exchanges to Guide Issuers“を公開した。

 同手引きは、世界の証券取引所らが上場企業向けにESG情報開示に関する手引きを作成する際の参考となる見本を提供するものだ。各証券取引所が独自に作成する手引きの有無や質の違いにより生まれる現状の情報ギャップを解消するのが目的だ。

 また、SSEらは同手引きの公開と合わせて、2016年末までに世界の全ての証券取引所によるESG情報開示に関する明文化された手引きの提供を目指すキャンペーンを開始した。同キャンペーンは幸先のよいスタートを切っており、既にブカレスト証券取引所、エジプト取引所、ホーチミン証券取引所、ハノイ証券所、ロンドン証券取引所グループ、ナイジェリア証券取引所、そしてサンティアゴ証券取引所は早くも公式なコミットメントを表明している。

 手引きのリリースおよび証券取引所への提供に向けた呼びかけにあたってはアリアンツ・グローバル・インベスターズが支援するほか、PRI(責任投資原則)および国連グローバルコンパクトはWFEメンバーおよびSSEのパートナー証券取引所の中でも現状ESG情報開示の手引きを作成していない取引所に対し、2016年末までに手引きを用意するよう働きかけていく。

 証券取引所に対して手引きの作成を求める企業やアセットオーナー、アセットマネジャらーは10月5日まで同キャンペーンに対して署名することも可能だ。なお、SSEのウェブサイト上には現状の各証券取引所が公開している手引きの一覧が確認できるようになっている。

 証券取引所間のESG情報開示に関するギャップをなくすことは、グローバルに活動を行う企業や投資家にとっても大きなメリットがある。今回SSEらが公表した見本となる手引きを参考に、全ての証券取引所が明確なESG情報開示ルールを定め、世界のスタンダードとなることを期待したい。

【手引きダウンロード】the Model Guidance on Reporting ESG Information to Investors: A Voluntary Tool For Stock Exchanges to Guide Issuers
【参考サイト】The Campaign to Close the ESG Guidance Gap
【参照リリース】The private sector and United Nations join forces to enhance transparency on ESG information across global markets
【団体サイト】UN PRI
【参考サイト】UN Sustainable Stock Exchanges Initiative

(※写真提供:lev radin / Shutterstock.com

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