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【国際】GRESB、大手機関投資家らと共にインフラ投資向けサステナビリティ・ベンチマークを開始へ 2015/10/02 ESG

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 世界を代表する大手機関投資家らが、インフラ資産のサステナビリティ評価に向けて新たな一歩を踏み出した。不動産業界のサステナビリティ評価に関する国際ベンチマークのGRESB(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)は9月7日、運用資産総額1.5兆米ドルに相当する機関投資家グループとともに、新たなインフラストラクチャーアセット向けのグローバルサステナビリティ・ベンチマーク、GRESBインフラストラクチャーを開始すると公表した。

 主導する機関投資家の中にはAIMCo(カナダ年金運用基金)、APG(オランダ公的年金基金)、ATP(デンマーク年金基金)、アビバ・インベスターズ、CalPERS(カリフォルニア州職員退職年金基金)、加オンタリオ州教職員年金基金、PGGMらが含まれる。

 この新たなベンチマークは、インフラ業界向けの一貫したグローバルサステナビリティフレームワークを構築することで、より多くの金融資本を持続可能なインフラ構築プロジェクトに供給し、世界中の既存のインフラのサステナビリティレベルを高めることを目的としている。

 現在世界では各国政府が積極的に民間セクターによるインフラ投資を推進しており、インフラは投資家にとって魅力的なアセットクラスとなっている。特に長期運用を前提とする機関投資家にとってはインフラ投資が多様な投資ポートフォリオの一部として不可欠な存在となりつつある。GRESBによると、現在では年金基金の28%がインフラに投資をしているとのことだ。一方で投資アセットに占める割合は依然として低く、インフラへの投資は平均すると全体の1%未満となっており、今後の増加が期待されている。

 GRESBは、インフラとサステナビリティの間には密接な関係があるとしたうえで、インフラ投資は交通、エネルギー資源、居住性、社会インフラ・水および廃棄物の管理システム・スマートグリッド、低炭素交通システムなどの極めて重要な社会的利益の提供を通じ、持続可能な経済成長に向けた拡張性のあるレジリエントな道筋を示すものだとしている。

 新たなインフラサステナビリティベンチマークは、投資家に対してインフラ業界全体に渡る評価を提供し、グローバルのインフラ資産のサステナビリティパフォーマンスに関する体系的な評価を可能にする。投資家は自身が投資・管理しているインフラ資産のESGおよび関連パフォーマンスを一貫性のある形で収集、比較できるようになり、より厳格なESG情報開示義務にも対応可能となる。GRESBインフラストラクチャーによる最初のアセスメントは2016年第1四半期となる予定だ。

【参考サイト】GRESB Infrastructure
【参照リリース】GRESB Launches Sustainability Benchmark for Infrastructure Investments
【企業サイト】GRESB

株式会社QUICK ESG研究所

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