Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【オランダ】年金基金のPFZW、2020年までに投資ポートフォリオのCO2排出量を半減へ 2015/12/09 ESG

shutterstock_199317674

 1,610億ユーロの資産を誇るオランダ第2位の年金基金Pensioenfonds Zorg en Welzijn(以下、PFZW)は11月17日、今後数年間でCO2排出量の多い企業の銘柄を売却し、2020年までに投資ポートフォリオにおけるCO2排出量を半減させると発表した。

 今後、PFZWは石炭企業から投資を引き揚げ、2020年までに化石燃料関連株を30%減らす。また、同基金はエネルギー業界、電気・ガスなどのユーティリティ業界、そして素材業界を最もCO2排出の抑制が可能な業界だとしており、同3分野の銘柄の売却により得られた資金を同じく同分野でCO2排出量削減の取り組みにおいて成果を出している銘柄に再投資する予定だという。これらのPFZWによるポートフォリオ見直しは約250社への投資に影響する。

 また、PFZWは気候変動問題の解決に向けた投資も4倍に拡大し、全体の12%を充てる計画だ。加えて、気候変動と密接に関係する水不足や食糧安全保障といった問題にも投資を行い、ヘルスケアなどもその対象となる。

 PFZWのディレクターを務めるPeter Borgdorff氏は「このアプローチにより、2014年に定めた責任投資の方針の達成を目指す。投資リターンとサステナビリティの両方を追求することは、双方を強化するだろう。また、我々の年金加入者は、年金基金が世界を消耗させることではなく、むしろよい世界を構築するのに貢献することを望んでいる。運用者であるPGGMとともに我々はこの重要な挑戦を続ける」と語る。

 人々の老後を支える年金基金にとっては、長期的にリターンが確保できることが最も重要となる。その意味で、気候変動の原因となる化石燃料関連銘柄から撤退し、よりクリーンで持続可能なソリューションを開発・提供する企業に投資を乗り換えるというのは理にかなった運用方針だ。実際にポートフォリオの組み換えを実施するというPFZWの行動を伴った判断に学ぶべき点は多い。

【参照リリース】PFZW halves the CO2 footprint of its investments
【団体サイト】Pensioenfonds Zorg en Welzijn(PFZW)  
【団体サイト】PGGM

株式会社QUICK ESG研究所

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る