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【国際】Vigeo Eiris、新興国31ヶ国800社対象に「新興国市場ESGランキング70」を発表 2016/07/29 ESG

 ESG調査大手のVigeo Eirisは、新興国31カ国の企業800社を対象に「新興国市場ESGランキング70」を発表した。今回ランクインした70社は、15カ国29業界に渡り、200万人以上の従業員を雇用している。全体的には、人権、雇用関係の妥当性、環境保全、コーポレートガバナンス、企業倫理、地域における社会・経済発展への貢献の領域で高い評価を得ている。また地域としては、中南米の企業の実績が注目される。

 今回のランキング査定は、2004年に同社(旧Vigeo)により開発された、約330の指標に基づくEquitexという調査・分析方法により実施されている。2015年6月に実施されたEuronext Vigero Emerging70 indexに替わる新たな手法でもあり、新興市場におけるESGについての高度かつ厳選された評価として、未だばらつきのある他の評価とは一線を画したものだ。

新興国ESGランキング トップ10
産業分野 企業名 従業員数 国名
廃棄物・水道設備 Aguas Andinas S.A 1,878 チリ
化学 Alfa S.A.B. de C.V. 70,453 メキシコ
スーパーマーケット Almacenes Exito S.A. 50,000 コロンビア
金属 Alrosa 30,043 ロシア
飲料 Anadolu Efes Biracilik ve Malt Sanayi 19,197 トルコ
飲料 ANDINA 15,428 チリ
銀行 Banco Banorte Mexico 27,898 メキシコ
銀行 Banco do Brasil 111,922 ブラジル
工業用品 Barloworld Ltd. 19,745 南アフリカ
銀行 BMCE Bank 4,921 モロッコ

 今回使用したEquiticsの評価について、Vigeo Eirisは次のような方針を掲げている。

  • 評価の領域・範囲は国際的な規範と基準に基づいている
  • 産業部門別の評価を採用している
  • 分析プロセスは構造化され、正確かつ厳密である
  • データ収集はマルチソース(複数の情報源)を使用し、情報源をたどることができる
  • 評価に関する見解は十分に検討され、改善が実行可能なものである

 評価の枠組みは、雇用、人権、企業行動、コーポレイトガバナンス、人権、地域・社会貢献の6つの領域にわたる38のESG関連項目の実績を基にし、産業別では全体を40に分類し、関連するESG・サステナビリティを選定、重みづけをした。例えば「ステークホルダーがリスクに曝される度合い」や「企業にとって結果的にリスクや機会となった度合い」という項目では、化学薬品会社等、毒性のある物質や危険な物質を扱うことが多い企業にとっては極めて重要な調査項目となる。

 サステナビリティの進展については企業戦略や詳細を精査し、(1)管理方針を通して実践されているコミットメントの度合いを把握した上で「リーダーシップ」を評価する、(2)具体的な適用手段の範囲や深度を通して「実践」を評価する、(3)量的な実績指標とステークホルダーによる主張や議論の分析により企業が達成した「成果」を評価する、という3領域の調査・分析により査定している。

【参照ページ】Vigeo Eiris published the Emerging Market 70 Ranking
【ランキング】Vigeo Eiris Ranking Emerging 70

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