Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【スイス】金融安定理事会、気候変動関連の財務情報開示に関するタスクフォースメンバーを発表 2016/02/05 ESG

shutterstock_96365129

 国際金融システムの安定化に向けた規制・監督を行っている金融安定理事会(Financial Stability Board、以下FSB)は1月21日、産業界主導による気候変動関連の財務情報開示に関するタスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures、TCFD)のメンバーを公表した。

 FSBの議長Mark Carney氏は昨年12月4日、パリで開催されたCOP21において、ブルームバーグ創業者で前ニューヨーク市長のMichael R. Bloomberg氏を会長として同タスクフォースを設立することを公表していた。

 タスクフォースの副議長に選出されたのは、ブラジル銀行大手、ブラデスコの常務を務めるDenise Pavarina氏、ユニリーバのCFOを務めるGraeme Pitkethl氏、フランス保険・金融大手アクサのサステナビリティ戦略責任者を務めるChristian Thimann氏、そして、シンガポール証券取引所の特別アドバイザーを務めるYeo Lian Sim氏の4名だ。メンバーは財務情報の開示者および利用者のバランスが考慮され、金融機関と非金融機関双方からの代表者で構成された。

 今後、TCFDは企業による銀行や保険会社、投資家やその他のステークホルダーに向けた気候変動関連の財務情報開示の一貫性および信頼性、明確性の向上に向けた一連のガイダンス策定に取り組む。また、最終版の策定にあたっては幅広いステークホルダーからのパブリックコンサルテーションも募集する予定だ。

 なお、TCFDは同日新たにウェブサイトも公表しており、今後の活動状況については同サイト上で公開予定だ。気候変動関連の情報開示を巡っては既に世界中で様々な取り組みや規制が行われているが、今後、企業および投資家の双方にとって情報開示の価値を高めていくためには、グローバル共通でより一貫性のある、比較可能かつ信頼性の高い開示フレームワークが求められている。国や立場を超えたメンバーで構成されるTCFDが、どのようなアウトプットを出していくのか、今後の取り組みに注目が集まる。

【参考サイト】Task Force on Climate-related Financial Disclosures
【参照リリース】FSB announces membership of Task Force on Climate-related Financial Disclosures
【機関サイト】FSB

株式会社QUICK ESG研究所

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る