Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【アメリカ】モルガンスタンレー、初のグリーンボンドでサステナビリティ投資の拡大を表明 2015/07/08 ESG

shutterstock_238596904

 米金融大手のモルガンスタンレーは6月9日、5億米ドルのグリーンボンドの発行を完了させたことを発表した。発行された債券は、ファンドを通じて米国内の風力発電を主とする再生可能エネルギーやエネルギー効率化に関わるプロジェクトに投資される。

 2006年以降、同社はクリーンテクノロジーや再生可能エネルギーに関わる事業への資金融通を手掛けてきた。その総額は610億米ドルに上り、今回のグリーンボンドも市場メカニズムを通じた社会・環境課題の解決を目指す同社の戦略の一環となる。

 同社でGlobal Treasurerを務めるCeleste Mellet Brown氏は「我々が引き受けに関わったグリーンボンドを通じて、既に何十億米ドルもの資金が環境や社会的責任のあるプロジェクトに向けられている。このタイミングで我々自身が発行体となり、環境への好影響を生み出すプロジェクトをサポートすることは意義が大きいと考えている」と語った。

 今回のグリーンボンド発行に先駆け、同社はグリーンボンドの発行に関わる自主ガイドラインである「グリーンボンド原則」に即した枠組みを独自に策定した。支出明確化のために資金も別口座で管理さすることで、グリーンボンドの運用に際して高い水準で透明性、開示、第三者による検証を確実にするとしている。

 サステナビリティ投資の推進を目的として、同社は2013年にサステナビリティ投資研究機関(Institute for Sustainable Investing)を設立している。同研究機関でCEOを務めるAudrey Choi氏は、「モルガンスタンレーは、グリーンボンドなど環境、社会課題への対処を可能とする投資ソリューションを追求する顧客を全面的に支援していく。我々がもつ研究所およびインパクト投資プラットフォームを通じて、持続可能な投資商品に対する需要の高まりに十分応えていくことができると考えている」と語った。

 これまでサステナビリティ投資でリーダーシップを発揮してきたモルガンスタンレーが、今回初めて自ら発行体となりグリーンボンドを発行したことは、同社にとって大きなステップとなる。今後もサステナビリティ投資商品の積極的な開発が期待される。

【参照リリース】Morgan Stanley Extends Commitment to Sustainable Investing with Its Inaugural Green Bond
【企業サイト】Morgan Stanley
【参考サイト】Morgan Stanley Institute for Sustainable Investing

(写真提供:Bastian Kienitz / Shutterstock.com

株式会社QUICK ESG研究所

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る